『これでわかったビットコイン』 斉藤賢爾

「ビットコイン」って、ITと政治経済という自分の興味がある分野の両方に関係があるんじゃない?いやあるよ!…と思いKindle版を読了。ビットコインの使い方から設計まで明快に記してあり、勉強になった。 まずビットコインはデジタル署名やハッシュ関数など…

『テキストブック 金融入門』 ⑥金融市場と金融資産

1.金融市場の分類 ・金融市場は取引の参加者が不特定であれば「市場取引」とそうでない「相対取引」に分類される。相対取引の典型は銀行などによる貸付である。 ・企業が債券発行によって資金を調達する場合で、私募債の場合は相対取引に近い傾向がみられる…

『テキストブック 金融入門』 ⑤間接金融の仕組み

1.銀行の金融仲介機能 ・貸し手の情報生産活動にかかる費用(審査費用や監視費用)を情報生産活動という。これは個人よりも銀行の方が低くなるから、結果として貸し出しが増え、利子率が低下する。 ・銀行は最終的貸し手の選好にあった資金運用手段を創設す…

『テキストブック 金融入門』 第4章 直接金融の仕組み 

1.直接金融と間接金融 ・証券は満期を基準に短期証券と長期証券にわけられる。 ◆短期証券 ・約束手形・・・一定の期日に貨幣を支払うことを約束して発行される証券。満期日に支払うことを約束した金額を額面価格という。 ・手形割引・・・満期前に銀行で約束…

『テキストブック 金融入門』 ③貨幣と金融取引

1.貨幣の過不足と金融 ・貨幣には「価値尺度機能」と「価値保存機能」がある。 ・自分がもっている資産を売却して、不足する貨幣を調達する方法を自己金融という。 ・他の経済主体から貨幣を借りる資金調達を消費者金融という。 ・貨幣の貸借による金融を外…

『テキストブック 金融入門』 ②銀行による貨幣の供給

第二章 銀行による貨幣の供給 1.貨幣の供給 ・私たちに現金が供給される仕組みは、まず銀行が日銀当座預金口座から必要な現金を引き出し、それが現金輸送車で銀行に運ばれる。これを私たちは窓口やATMで下すことにより、私たちの手に現金が供給される。 ・…

『テキストブック 金融入門』 序章&①貨幣と決済の仕組み

序章 ・金融は「貨幣の貸借」と「保有資産構成の変更」の二つに大きく分けることができる。 第一章 貨幣と決済の仕組み 1.貨幣による経済 ・貨幣とは決済手段である。 ・硬貨は政府が、紙幣は日本銀行が発行している。 ・終戦直後の日本は物資の不足からイ…

『経済学で出る数学』 数列と貯蓄

4.1 等比数列 ・等比数列の第t項は初項cに公比δをt-1回かけて得られるので、cδ^t-1と表す。 ・毎年の収入がω万円とし、割引因子をδとおくと、各年の収入の割引現在価値の数列はYt=ωδ^t-1と表せる。 4.2 数列の極限 ・数列には収束するものと発…

『問題解決プロフェッショナル』 斉藤嘉則 (ダイヤモンド社、1997)

問題に取り組む際の道しるべを知るために読了。以下、本書から得たその道しるべをまとめておくこととする。 1.思考編 ①ゼロベース思考・・・既成概念にとらわれず、顧客にとっての価値を考える。「自分にできること」を軸に物事を考えない。 ②仮説思考・・…

『やさしいコンピュータ科学』 Alan W. Biermann

コンピュータサイエンスの入門書として、米の大学などで広く読まれているらしい同書。やさしいとあるが、個人的にはかなり難しく感じる部分もあった。 かなり網羅的に書かれているので、他の本で学んだ知識を体系的に位置付けるという意味で本書に戻ってくる…

『経済学で出る数学』 指数・対数と金利

3.1 複利計算 ・複利計算のできる高校生は全体の22.6%しかいなかった。 ・複利計算の場合は預けなおしても利息が変わらない。 ・複利計算ではc万円を利子率rでt年間(t単位期間)預けると、c(1+r)^t万円になる。このとき、1+rを粗利子率、rを…

『政治の急所』 飯島勲

昨日、空いた時間にKindle版を購入し読了。 小泉内閣の重要人物として暗躍した秘書官である飯島氏の政治論。時局に対する彼の評論も面白く読めるが、個人的に興味深かったのが人間の機微を捉える氏の観察眼だ。 たとえば本書にはドイツのシュレーダー元首相…

『内向型のための雑談術』 渡瀬謙

1.子どものころの性格は大人になっても変わらない 2.自分に無理をすればするほど逆効果になる 3.内向型人間の雑談にはコツがある 第一章 内向型には「内向型ならではの雑談術がある」 4.雑談の本当の意味を知ることから始めよう ・雑談の目的①苦痛な状態…

『経済学で出る数学』 2次関数と独占・寡占市場

2.1 独占市場に見るトレードオフ ・前章の分析は「プライステイカーの仮定」に基づいていた。それは全ての市場参加者は価格を所与のものとして行動するというものだ。しかし独占や寡占など生産者が極端に少ない場合は、この仮定に当てはまらない場合がある。…

『経済学で出る数学』 一次関数と市場メカニズム

1.1 関数と変数 ・需要関数は「与えられた価格のもとでどれだけ買いたいか」という、P→Qの関係を、逆需要関数は「ある一定量の需要を満たすためには価格をいくらにすればよいか」というQからPへの関係を考える。 ・経済学のグラフでは縦軸に価格を、横軸に数…

『意思決定のための「分析の技術」』 後正武

僕はコンサルタントではないけれど、この本に書いてある知識はきっと数年後に役立つときが来るだろう。そこでこの本の構成と紹介されている分析手法をまとめておきたい。 ◆序章 分析とは何か ・分析とは、「物事の実態・本質を正しく理解するための作業」 ◆…

「完訳 7つの習慣」 スティーヴン・R・コヴィー

KINDLE版を読了。 人格主義の回復を唱えていて、それは本当に仰るとおり。表面的なテクニックだけ備えていたところで、それは長期的には何の役にも立たないはず。 終わりを描くことから初めて、自分のミッションステートメントを書く。そしてスケジュールを…

「6W3Hで読み解く決算書入門」 南俊基

社会人の教養として会計の初歩的な知識ぐらいはおさえておかなくていけないと思い、読了。 ・決算書には、会社の財政状態を表す「貸借対照表」、期間中の経営成績を表す「損益計算書」、資金の流れを示す「キャッシュフロー計算書」がある。 ・このうち貸借…

『沖縄文学選-日本文学のエッジからの問い』 岡本恵徳・高橋敏夫編

三月に沖縄へ旅行した。高校の修学旅行も沖縄だったのでこれが二度目であったが、そこで初めて目にしたのは、表面上は本土と同じように振る舞っていても、どこか深淵では決定的に異なった感覚をもった人々、土地、文化であった。 最近では報道で沖縄の話題が…

マンキュー経済学 マクロ編 -13-

-生産の費用- 本章では企業の行動をより詳細に調べる。さらに価格や数量に関する企業のけっていがどのように市場条件に依存するかを研究する産業組織論の分野を紹介する。このとき、企業の費用は生産や価格を決定する際の重要な決定要因である。 ①費用とは…

マンキュー経済学 ミクロ編 ‐12‐

-税制の設計- 税制は効率的であり、かつ衡平であるべきである。しかしこれを達成することは難しい。 ①アメリカ政府の財政の概観 ②税と効率 効率と衡平を達成する目的を持つ税制が避けられない二つの費用は、 1.税が人々の意思決定をゆがめるときに生じる…

情報の基礎理論

・情報量を表す接頭語 k(10^3)→M(10^6)→G(10^9)→T(10^12) (キミガタイセツ) ・時間を表す接頭語 m(10^-3)→µ(10^-6)→n(10^-9)→p(10^-12) (ミッキーナノ?ピ) ・10進数→N進数 (整数部)Nで…

"REMIX" Lawrence Lessig

違法ダウンロード取り締まりなんていつまで無駄なことしてるんだ、っていう本だった気がする。

『日本経済のウソ』 高橋洋一

(白川総裁のときの)日銀批判。システム開発会社にも日銀OBが天下ってるってか!この本は量的緩和を主張していました。

『国際金融の理論』 クルーグマン

前に読んだけど書くの忘れてた。 第一部:為替レートと国際収支 第二部:投機と為替レート 第三部:債務危機とその影響 第四部:国際金融システム 理論中心でかなり難しかった。数式はあるけどそこまで複雑なものはないと思う。

マンキュー経済学 ミクロ編 ‐11‐

-公共財と共有資源- この章では市場価格がない財に発生する問題を検討する。ある財に価格がついていないとき、民間市場でその財の適切な量の生産と消費がなされるという保証はない。その場合、政府の政策は潜在的には市場の失敗を改善し、経済的福祉を増や…

『空と無我』 定方晟

仏教の「無我」の教えをナーガールジュナの「空」を通って解説してくれている本。基本的に平易な文章であるし、要所々々で分かりやすい例えを用いて、仏教の複雑な概念を説明してくれるので、頭にすんなり入ってくる。 思想的にも時系列に沿って順に解説して…

『犯罪の現象学』 白井駿

刑法学をフッサールの現象学の立場から論じた本。法学も現象学も初心者だったのでかなり難解であった。これをニューアカと呼ぶのであろうか…。 ただ本書の主張は「この世の中には犯罪はないということで、あるのは、犯罪を見る人が「犯罪がある」と思う心の…

マンキュー経済学 ミクロ編 -10-

-外部性- この章では市場の失敗の中でも外部性について考える。外部性は、ある活動に従事する人が周囲の人の厚生に影響を与え、その影響に対する補償を支払うことも受け入れないときに生じる。 ①外部性と市場の非効率性 ・負の外部性 汚染物を排出している…

『経済政策を売り歩く人々』 ポール・クルーグマン

お茶の間で人気のエコノミストや政策プロモーターたちの主張の誤りを指摘した本。ラッファー曲線ってインチキだったんだ…マンキュー経済学の本でも取り上げられてたけど…確かに何で二次関数の曲線になるかは不思議だったけどね。

マンキュー経済学 ミクロ編 -9-

-応用:国際貿易- 国際貿易は経済的福祉に対してどのような影響を及ぼすのだろうか。 ①貿易の決定要因 ・貿易がないときの均衡 架空の国「アイソランド」の鉄鋼市場が世界から隔離されているとしよう。この場合、総余剰は国内需要と国内供給によって決定さ…

マンキュー経済学 ミクロ編 -8-

-応用:課税の費用- この章では課税が厚生に与える影響を考えてみる。結論としては書いてと売り手が負担する課税の費用は、政府の収入を上回る。 ①課税の死荷重 課税による政府の税収は下図1のT×Qで表せる。下図2を見てみよう。課税がない場合の市場に…

マンキュー経済学 ミクロ編 -6-

-需要、供給、および政府の政策- この章では政府の政策がどのような効果をもたらすのかを分析する。 ①価格規制 政府は法律である財の「価格の上限」と「価格の下限」を設定することができる。 1.価格の上限 価格の上限は均衡価格よりも高く設定される場…

『阿含経典1』 増谷文雄編訳

前半が「縁起」にまつわる経典群、後半が「五蘊」にまつわる経典群。膨大な量の原始仏典を増谷文雄が適宜まとめたもの。あと二巻あるからきちんと読むぞ。

マンキュー経済学 ミクロ編 -7-

-消費者、生産者、市場の効率性- この章では厚生経済学のトピックである、資源配分が経済的福祉に与える影響を考える。この章の結論は「市場均衡価格が最も良い価格である」というものである。 ①消費者余剰 まずは買い手が市場に参加することで得られる便…

マンキュー経済学 ミクロ編 -5-

-弾力性とその応用- 弾力性は、市場の状態の変化に対する売り手と買い手の反応の度合いを測る尺度である。この概念を導入することで、より精緻な需給メカニズムの分析が可能になる。 ①需要の弾力性 需要がその決定要因の変化に対してどれくらい反応するか…

『クルーグマン教授の経済入門』 ポール・クルーグマン

経済学の講義というよりも、現実の経済を経済学を用いて論じた本。インフレターゲットとか今の日本の経済にとってもタイムリーな論考が収められていて、勉強になった。あと住友商事の銅事件って知らなかったなあ。

マンキュー経済学 マクロ編 -17-

-インフレ率と失業率の短期的トレードオフ関係- 長期的にみればインフレ率と失業率は相関関係にはない。自然失業率は労働市場の様々な特性に依存する一方で、インフレ率は中央銀行の貨幣供給成長に主に依存したからだ。しかし短期となると話は別である。 ①…

マンキュー経済学 マクロ編 -16-

-総需要に対する金融・財政政策の影響- 本章では、政府のもつ金融政策と財政政策の手段が総需要曲線にどのような影響を及ぼすかについて考察する。 ①金融政策は総需要にどのような影響を及ぼすか 総需要は次の三つの理由により物価に対して右下がりであっ…

マンキュー経済学 マクロ編 -15-

-総需要と総供給- この章では経済活動の短期的変動を「総需要と総供給のモデル」を利用して分析していく。 ①経済変動に関する三つの重要な事実 1.経済変動は不規則で予測不可能である。 経済の変動は景気循環と呼ばれるが、循環という言葉からは想像しに…

"CUCKOO'S EGG" Clifford Stoll

KINDLE版を読了。物理学者が大学のシステムに侵入したハッカーを追いかけた回想録。昔のコンピュータ描写ってなんだか燃えるよね。高校のときに見た"The Net"もそんな感じで面白かった。 www.youtube.com

『わが友 石頭計算機』 安野光雅

コンピュータ解説絵本。文庫版を読了。前半がハードウェア、後半がソフトウェア、最後に少しロボットについて。基礎理論とアルゴリズムの理解に役立つ。

マンキュー経済学 マクロ編 -14-

-開放経済のマクロ経済理論- ①貸付資金と外国為替の需要と供給 開放経済で作用する諸要因を理解するために、貸付資金市場と外国為替市場に注目する。 ・貸付資金市場 前章での恒等式から出発しよう。 S = I + NCO 左辺の貯蓄は貸付金融市場の供給、右辺の…

『さみしさサヨナラ会議』 小池龍之介×宮崎哲弥

恋愛をテーマにして、苦しみの原因となる人間の欲望について仏教の側面から検討した対談本だ。実践的な恋愛テクニックとして「レコーディング恋愛」なるものも紹介されている。 小池氏いわく、 ただひたすら認知しフィードバックするという、「レコーディン…

『日本語の作文技術』 本多勝一

ずっと気になってた「、」の用い方について記してあり、大変勉強になった。今まで「、」は”必要だと思ったところに打て”という感じでなんだか座りが悪かったけれど、この本では明快に説明してあった。

マンキュー経済学 マクロ編 -13-

-開放マクロ経済学:基本的概念- ・財と資本の国際フロー 開放経済では①生産物市場での財・サービスの売買②金融市場での資本資産の売買が行われる。 ①では輸出が輸入より多ければ貿易黒字、少なければ貿易赤字、同じならば貿易収支均衡という。 ②では「純…

『高校数学でわかる統計学』 竹内淳

一応大学のゼミでは何をやっていたと聞かれれば「統計学」と答えるようにしているけれども、統計学を数式でちゃんと理解するのは難しい。まあきっと数学的な証明を子細に理解するよりかは、それぞれの知識や分布の関連性(つまり統計学世界の地図)を把握し…

『新世紀の美徳』 宮崎哲弥

宮崎哲弥の時論集。後半は「論壇まんだら」なる企画が収録されている。 小林よしのりとの論争に触れてある箇所が多かった。一見「保守」っぽくない言説が見られることが多かった気がしたが、世間の「保守」だの「革新」だののやり取りの多くは、表層的なもの…

マンキュー経済学 マクロ編 -12-

ー貨幣量の成長とインフレーションー ・インフレーションの古典派理論 物価水準をPで表すとする。これは財を買うのにPドル必要なことを示している。この考えを逆転させると、1ドル札で購入できる財の量は1/Pということになる。つまり、物価水準が上昇すれ…

相乗り選挙のメカニズム

卒論で相乗り選挙について書きました。慶應大学の名取良太先生の、相乗り選挙に関する論文をネットで拾って、その論文で提示されていた二つの仮説を一つの数理モデルに統合しました。 一応実証分析もやってます。きっと今後日の目を見る機会がないから、ここ…