『マインド・コントロール』 岡田尊司

2012年の本だけど、すでに絶版になってしまってるようで図書館で前ページ印刷して読了。 マインド・コントロールないしは洗脳の技法について、多くの事例を交えながら解説してある。戦前から戦後の米ソによるマインドコントロール研究史なども面白い。現在…

マンキュー経済学 マクロ編 -11-

ー貨幣システムー 貨幣は紙切れだが、複雑な経済においては極めて有益なアイテムである。もしも貨幣が存在しなければ、人々は物々交換で自らの欲しいものを獲得しなければいけないが、このときには「欲求の二重一致」が必要になる。これはなかなか大変なこと…

『世界にひとつしかない「黄金の人生設計入門」』 橘玲

不動産、保険、年金、教育費など、庶民の僕たちが必ず直面する問題について解説してくれたありがたい本。 後半の政府批判とかリバタリアニズム的発想とかそのまま鵜呑みにはできない部分もあるけれど、賃貸のススメとか、教育費の話とかほんと役に立つと思う…

マンキュー経済学 マクロ編 -10-

‐失業と自然失業率‐ ・失業の識別 16歳以上の成人を以下の三つのカテゴリーに分類する。 雇用者 失業者 非労働力 そして、労働力は、 労働力=雇用者数+失業者 で計算され、失業率は、 失業率=失業者数/労働力*100 で表される。さらに労働市場に参加して…

『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』 エマニュエル・トッド

フランスの左派知識人のエマニュエル・トッドへのインタビュー集。ドイツの危険性を指摘したり、そのドイツに従属するフランスを批判したり、ロシアの重要性を強調したりと、欧州の事情は全く明るくないので、勉強になった。 ただ前知識がないと理解しづらい…

マンキュー マクロ編 -9-

・ファイナンスの基本的な分析手法 金融上の意思決定を左右する二つの要素は「時間」と「リスク」である。 ・現在価値 現在価値とは、現在の利子率で将来その金額を生み出すのに今日必要な金額である。 利子率rで100ドルを預けた場合のN年後の価値は (1+…

『思考する機械』 ダニエル・ヒリス

就職する前にITの勉強を少しでもしておかなくてはいけないので、読みました。この本は『コンピュータの名著・古典100冊』で紹介されていて、古典として名高い本です。正直後半は難しくてわからなかったのですが、これから理解できるようになっていけばいい…

マンキュー経済学 マクロ編 ‐8‐

pp.216-246 ・貯蓄、投資と金融システム 金融市場は貯蓄をする人が借り手に対して直接資金を供給できる市場である。中でも重要な市場は「債券市場」と「株式市場」の二つである。 債券市場で扱う債券とは、「借り手が債券の保有者に対して果たさなければいけ…

『この世で一番面白いミクロ経済学』 ヨラム・バウマン

ミクロ経済学マンガ。扱っている内容は、経済学部生が一年生の「ミクロ経済学入門」で学ぶあたりのもの。これを数学で理解して、簡単な問題が解けるようになれば単位はもらったもの同然。 最後の16章にはミクロ経済学の発展の歴史がまとめられていた。 ①ア…

マンキュー経済学 マクロ編 -7-

pp.182-213 ・生産と成長 世界の国々の生活水準の格差を説明するのは「生産性」である。 生産性とは「労働者が一時間当たりに生産できる財・サービスの量」を指す 生産性を決定する要因は、物的資本、人的資本、天然資源、技術知識である。 ・生産関数 Y=…

『他人を支配したがる人たち』 ジョージ・サイモン

世の中には外見は穏やかだが、内心では周りを貶めて競争に勝利しようとする「ヒツジの皮をまとうオオカミ」が存在している。そんなマニュピレーターの性質と対処法を紹介している。 本書で主張されているような「マニュピレーター」ってたくさんいるよね。て…

マンキュー経済学 マクロ編 -6-

・生計費の測定 CPI(消費者物価指数)は消費者が購入する財・サービスの総合的な費用の尺度である。消費者物価指数の測定方法は以下の通り。 1.財の組み合わせ(バスケット)を固定する 2.各財の核燃における価格を見つける 3.各年の財のバスケッ…

『naked economics』 Charles Wheelan

初心者向け経済学解説書。数式は一切なしで、経済学の本質というかエッセンスをわかりやすく解説してくれる。 扱ってる内容は、市場や政府の役割、情報、金融や為替と多岐にわたってミクロとマクロを満遍なくという感じ。 特に、「女性は就職の時に苦労する…

マンキュー経済学 マクロ編 -5-

pp.125-154 ・国民所得の測定 一国の経済のすべての人々が稼いでいる総所得を表すものが国内総生産(GDP)である。 GDPは総所得と総支出の両方を測定する。なぜなら経済全体において所得と支出は等しくなるはずだからだ。これが成立するのは、Aさんが…

『「壁と卵」の現代中国論』 梶谷懐

現代の中国に食品や労働や不動産、為替に人権に民族と多方面から切り込んだ本。著者の梶谷さんは経済学者なので、特に前半はきちんとデータを使いながら話を進めてくれるのが良かった。 題名の「壁」は強固で圧倒的なシステムを指し、「卵」は脆弱で壊れやす…

『入門経済思想史 世俗の思想家たち』 ロバート・ハイルブローナー

経済学思想史の本。アダム・スミス、マルサス、リカード、マルクス、ヴェブレン、ケインズ、シュンペーターなどなど数多くの経済学者たちの思想を紹介している。理路整然として、鋼鉄のような装いの経済哲学だけでなく、彼らの波乱万丈の人生も含めて、ハイ…

マンキュー経済学 マクロ編 -4-

pp.90-116 需要と供給の相互作用 需要と供給の理論は、経済がどのように財の価格を決定するか、またはどのように財を分配するかについての理論である。 ここでは完全競争市場を想定する。完全競争市場は以下の二つの特徴を持っている。 1.販売されている財…

マンキュー経済学 マクロ編 ‐3‐

pp.68-87 絶対優位と比較優位について 「自由な取引によってすべてのアクターはより多くの利益を得ることができる」 AとBだけが住んでいる町で、彼らは牛肉とジャガイモの二財を生産している。 AとBの二財の生産状況は以下の表でしめされる。 AとBは互いに…

『中村元の仏教入門』 中村元

東北学院で行われていた講義の内容をまとめたもの。講義録であるため非常にわかりやすく、初学者にもうってつけの本だった。歴史と理論と実践がそれぞれ程よい量で書かれています。 自分のためにいくつか内容をまとめると ・五蘊説 個人存在を、変移しつつあ…

「カウンセリングテクニック入門」 大谷彰

最近どうすれば会話を通じて人の承認欲求を満たせてあげられるのかなと思っていたので、実践的なテクニックを勉強するつもりで読みました。 カウンセリングの本は初めて読んだけど、かなり緻密に理論化されているんだなあと思いました。だけど、やっぱり基本…

マンキュー経済学 マクロ編 ‐2‐

pp.30-53 ・経済学は自然科学と同じような手法で、社会現象を扱う科学である。その過程で現実の物事に対して仮定を置くことで、より単純なモデルを作り現象に対する理解を深める 単純化の例① フロー循環図 フロー循環図は経済を企業と家計という二つのアクタ…

マンキュー経済学 マクロ編 ‐1‐

pp.4 - 27 ・経済学の十大原理 ①人々はトレードオフに直面している ②あるものの費用は、それを得るために放棄した費用の価値である ③合理的な人は限界的な部分で考える ④人々は様々なインセンティブに反応する ⑤交易はすべての人々をより豊かにする ⑥市場は…

"The Hundred-Year Marathon" Micheal Pillsbury

1949年の建国より、中華人民共和国がアメリカから世界の覇権を奪い取るために、いかに虎視眈々と計画を進めてきたかという内容。 著書のマイケル・ピルズベリーはCIAなどで中国の専門家として長年実務にあたってきた現代中国のプロフェッショナルである。し…

「パプリカ」 筒井康隆

今敏の映画は見たことがあったけど、原作は読んだことなかったので購入。 とっても面白かった。分かりやすいストーリーとぐいぐい読ませる文体のおかげで、あっという間に読了。基本的には勧善懲悪ながらも、千葉敦子の性描写とか氷室が可笑しくなる部分の描…

「龍樹」 中村元

宮崎哲弥つながりで、彼が一番影響を受けたと書いていた『中論』を著した龍樹(ナーガールジュナ)の入門書。内容はかなり専門的で難しかった。 龍樹の思想のポイントは、「空」と「縁起」 でその主張を要約すると、この世の中には何一つ独立して存在するも…

"CONSCIOUSNESS: A Very Short Introduction" Susan Blackmore

イギリスの作家のスーザン・ブラックモアの「意識」に関する入門書。宮崎哲弥の『自分の時代の終わり』で彼女のことが紹介されていて、仏教と英語の勉強をかねて読んだ。 この本の結論はきっと、「人間の意識が連続したひとつのものって考えは幻想なんじゃな…