マンキュー経済学 マクロ編 ‐2‐

pp.30-53

 

・経済学は自然科学と同じような手法で、社会現象を扱う科学である。その過程で現実の物事に対して仮定を置くことで、より単純なモデルを作り現象に対する理解を深める

 

単純化の例① フロー循環図

 

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フロー循環図は経済を企業と家計という二つのアクターによって構成されるものとみなし、その働きを視覚化したものである。企業は買い手として生産要素市場から生産要素を調達し、それを用いて財・サービスを作り、家計に対してそれらを提供する

 

単純化の例② 生産可能性フロンティア

 

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経済を二つの財のみを生産しているものとみなす(ここでは鉛筆と紙)。このモデルでは生産要素と生産技術が与えられると、生産可能性フロンティアのグラフが描ける。このグラフでは、グラフの域内でのみ生産を行うことができ、曲線状の点が、その経済における最適な二財の生産量となる。もしも鉛筆を生産する技術が向上した場合、生産可能性フロンティアのY軸上の点は上方へ移動する

 

・経済学者はよく意見が合わないと批判されることがある。これには実証的側面と規範的な側面が存在する。しかし、総じてみれば経済学者のなかで、これまでの知見の積み重ねによって意見が一致している問題も数多く存在する(Alston, Kearl, and Vaughn)。

 

ケインズの言葉

経済学者には数学者、歴史家、政治家、哲学者といった才能をある程度づつ合わせ持っている必要がある