「カウンセリングテクニック入門」 大谷彰

f:id:sogao1994:20151221230938p:plain

 

最近どうすれば会話を通じて人の承認欲求を満たせてあげられるのかなと思っていたので、実践的なテクニックを勉強するつもりで読みました。

 

カウンセリングの本は初めて読んだけど、かなり緻密に理論化されているんだなあと思いました。だけど、やっぱり基本は普段ぼくたちが気を付けているように、「相手の立場に立って、気持ちを汲んであげる努力をすることが大事」ということではないでしょうか。(結構できていないけれど)

 

だからきっと本書にある「傾聴」がなによりも重要なのだと感じました。

 

かなりドキッとしたのは、「自己開示」について書いてある部分。

 

自己開示はあくまでもクライアントのためであり、打ち明ける情報はクライアントにとって有益なものでなければならない。カウンセラーのなかには自分の経験や体験をやたらとクライアントに話したがる人物がいるが、これは自己開示ではない。こうしたカウンセラーの体験談や助言は自慢話のたぐいであり、クライアントにとって無価値であることが多い。 

 

確かにけっこう相談に乗りたがる人がいるけれど、そういう人の多くはその状況を逆手にとって自分の承認欲求を満たしたいだけだったりする。自戒の意味も込めてこの言葉は胸に留めておこうと思いました。