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マンキュー経済学 マクロ編 -4-

pp.90-116

 

需要と供給の相互作用

 

需要と供給の理論は、経済がどのように財の価格を決定するか、またはどのように財を分配するかについての理論である。

 

ここでは完全競争市場を想定する。完全競争市場は以下の二つの特徴を持っている。

 

1.販売されている財はすべて同じ物である

2.いかなる単独の市場参加者も財の価格を左右できない=価格受容者

 

需要曲線

 

財の需要数と価格は負の相関関係にある。つまり財の価格が上昇すれば財の需要数は減少する。この関係を表した曲線を需要曲線と呼ぶ。

 

需要曲線の左方へのシフトは、「価格Aでのその財の需要数の増加」を意味するのに対し、右方へのシフトは、「価格Aでのその財の需要数の減少」を意味する。

 

市場での需要は、個人の需要をすべて足し合わせたものである。

 

一つの財の価格が下落すると別の財への需要が減少するとき、二つの財は代替財であるという

 

一つの財の価格が下落すると別の財への需要が増加するとき、二つの財は補完材であるという

 

供給曲線

 

財の供給数と価格は正の相関関係にある。つまり財の価格が上昇すれば財の供給数は装荷する。この関係を表した曲線を供給曲線と呼ぶ。

 

供給曲線のシフトや市場供給の議論は、需要曲線の議論で成立するものと同じである。

 

均衡

 

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この需要曲線と供給曲線の交点が、市場での均衡点である。この均衡点の価格と数量で財は取引される。

 

均衡価格においては、市場清算価格と呼ばれる。この価格の下では市場参加者全員が満足しており、不満足な者は残されていない。

 

買い手と売り手の行動によって、財は必ず均衡点で取引されるようになる。もしも超過供給の場合は、売り手は価格を引き下げることでその状態を解消しようとする。すると市場の需要量は増加し、供給量は減少する。こうして均衡点へ落ち着く。もしも超過需要の場合は、売り手は価格引き上げることで、その状態を解決する。価格が上昇すると、市場の需要量は減少し、供給量は増加して均衡点へ収束する。これは需要と供給の法則と呼ばれる。

 

均衡の変化を分析する三段階アプローチ

 

需給曲線を用いて均衡点の変化を分析することを比較静学という。その変化を分析するアプローチとして、

1.出来事が需要曲線と供給曲線のどちらを変化させるのかを判断する

2.左右どちらにシフトさせるのかを判断する

3.新旧の均衡点を比較することで、その出来事の影響を考察する