『naked economics』 Charles Wheelan

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初心者向け経済学解説書。数式は一切なしで、経済学の本質というかエッセンスをわかりやすく解説してくれる。

 

扱ってる内容は、市場や政府の役割、情報、金融や為替と多岐にわたってミクロとマクロを満遍なくという感じ。

 

特に、「女性は就職の時に苦労するのはなぜか」という話で、企業の側にとっては、女性が長く会社で勤める意思があるのか、そうでないのかに関して完全な情報を得られないため、すべての女性が採用されにくいという結果になってしまう、という「女性の就職」と「逆選択」を絡めた話は、最近の授業でそういう問題を聞くことが多いので勉強になりました。今日の授業でも、性差によって働く人と家庭を守る人がきちんとわかれているという認識は、ごく最近のもので、それを当たり前の大切な伝統のように受け入れている人は、時代劇の見すぎ!と論難されていたのは印象的でした。

 

やっぱり現代においては女性と仕事の関係というのは、個人個人がきちんと向き合うべき話なのだと思います。男性の私からすれば、現代において女性が直面しなければいけない問題というのは、男性のそれと比べものにならないぐらい本当に深刻で複雑なものだと思うから。