『この世で一番面白いミクロ経済学』 ヨラム・バウマン
ミクロ経済学マンガ。扱っている内容は、経済学部生が一年生の「ミクロ経済学入門」で学ぶあたりのもの。これを数学で理解して、簡単な問題が解けるようになれば単位はもらったもの同然。
最後の16章にはミクロ経済学の発展の歴史がまとめられていた。
①アダム・スミスが個人の利己性が社会共通の全をもたらせることに気付いた。
②20世紀半ばまでに、競争市場についてほとんどすべてが解明された。
③戦略的なやりとりをより詳しく調べるために、ゲーム理論が誕生した。
④ゲーム理論家たちは個人の利己性がグループ全体のよい結果につながらない多くの徐経を発見した。
⑤20世紀末にはダニエル・カールマンが「人はいつも合理的とは限らない」と主張し、行動経済学を生み出す。
⑥いまだにミクロ経済学の大問題である「個人にとっての合理的な選択が社会全体にとっても良い結果となるのはどういうときか」に対する答えは見つかっていない。