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『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』 エマニュエル・トッド

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フランスの左派知識人のエマニュエル・トッドへのインタビュー集。ドイツの危険性を指摘したり、そのドイツに従属するフランスを批判したり、ロシアの重要性を強調したりと、欧州の事情は全く明るくないので、勉強になった。

 

ただ前知識がないと理解しづらい部分も多々ある。とくになんかフランス人独特の皮肉っぽい言い回しとか、理解するの大変だったりする。

 

ドイツは圧倒的な経済力で周辺国を属国化して、「ドイツ帝国」として台頭してきているという主張はなるほどと思ったけれど、個人的に一番面白かったのは、ロシアが健全な国として再生してきているというもの。歴史人口学者らしく、種々の統計データからプーチン政権下でのロシアの成長を分析しています。

 

彼が注目するのは「乳児死亡率」。乳児死亡率はその国のインフラやケアのシステム、女性や子供に対する福祉などなど、国として重要な要素を表す指標である。ロシアはソ連時代に下がったこの指標をプーチン政権で大幅に改善させているらしい。僕たちは日本にいると、ロシアはなんか「ヤバい国」と思ってるけど、(いや確かに国内の言論統制はヤバいのかも)少なくとも、社会としてはかなり回復してきているらしい。まあ原油安があるから今またてんやわんやになってるかもだけど。