『問題解決プロフェッショナル』 斉藤嘉則 (ダイヤモンド社、1997)
問題に取り組む際の道しるべを知るために読了。以下、本書から得たその道しるべをまとめておくこととする。
1.思考編
①ゼロベース思考・・・既成概念にとらわれず、顧客にとっての価値を考える。「自分にできること」を軸に物事を考えない。
②仮説思考・・・アクションに結び付く結論を常に持つ。それから結論に導くメカニズムを考える。そしてベストよりもベターを実行する。
2.技術編
①MECE・・・まずモレがないか。次にダブりがないか。最後に優先順位をつける。MECEのフレームワークには「3C+1C」、「ビジネスシステム」、「マーケティングの4P」、「事業ポートフォリオ」などがある。
②ロジックツリー・・・「WHYツリー(原因追及)」、「HOWツリー(解決策具体化)」、「WHATツリー(要素分解)」がある。
3.プロセス編
①課題を設定する・・・まず主要課題、それから個別課題を設定する。
②解決策の仮説を立てる・・・まず個別課題への解決策、それから主要課題への解決策(個別課題への解決策の組合せ)を考える。
③解決策を検証・評価する・・・まず個別課題への解決策を事実ベースで評価。次に主要課題への解決策をハード(期待成果、投入資源、リスク、展開スピード)とソフト(企業スタイル、トップのコミットメント、リーダーシップのある実務レベルの推進者の有無)の両方から評価する。
④ソリューションシステムシートを使う・・・上記を行うためのシート。(本書p137)