2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『テキストブック 金融入門』 ⑤間接金融の仕組み

1.銀行の金融仲介機能 ・貸し手の情報生産活動にかかる費用(審査費用や監視費用)を情報生産活動という。これは個人よりも銀行の方が低くなるから、結果として貸し出しが増え、利子率が低下する。 ・銀行は最終的貸し手の選好にあった資金運用手段を創設す…

『テキストブック 金融入門』 第4章 直接金融の仕組み 

1.直接金融と間接金融 ・証券は満期を基準に短期証券と長期証券にわけられる。 ◆短期証券 ・約束手形・・・一定の期日に貨幣を支払うことを約束して発行される証券。満期日に支払うことを約束した金額を額面価格という。 ・手形割引・・・満期前に銀行で約束…

『テキストブック 金融入門』 ③貨幣と金融取引

1.貨幣の過不足と金融 ・貨幣には「価値尺度機能」と「価値保存機能」がある。 ・自分がもっている資産を売却して、不足する貨幣を調達する方法を自己金融という。 ・他の経済主体から貨幣を借りる資金調達を消費者金融という。 ・貨幣の貸借による金融を外…

『テキストブック 金融入門』 ②銀行による貨幣の供給

第二章 銀行による貨幣の供給 1.貨幣の供給 ・私たちに現金が供給される仕組みは、まず銀行が日銀当座預金口座から必要な現金を引き出し、それが現金輸送車で銀行に運ばれる。これを私たちは窓口やATMで下すことにより、私たちの手に現金が供給される。 ・…

『テキストブック 金融入門』 序章&①貨幣と決済の仕組み

序章 ・金融は「貨幣の貸借」と「保有資産構成の変更」の二つに大きく分けることができる。 第一章 貨幣と決済の仕組み 1.貨幣による経済 ・貨幣とは決済手段である。 ・硬貨は政府が、紙幣は日本銀行が発行している。 ・終戦直後の日本は物資の不足からイ…

『経済学で出る数学』 数列と貯蓄

4.1 等比数列 ・等比数列の第t項は初項cに公比δをt-1回かけて得られるので、cδ^t-1と表す。 ・毎年の収入がω万円とし、割引因子をδとおくと、各年の収入の割引現在価値の数列はYt=ωδ^t-1と表せる。 4.2 数列の極限 ・数列には収束するものと発…

『問題解決プロフェッショナル』 斉藤嘉則 (ダイヤモンド社、1997)

問題に取り組む際の道しるべを知るために読了。以下、本書から得たその道しるべをまとめておくこととする。 1.思考編 ①ゼロベース思考・・・既成概念にとらわれず、顧客にとっての価値を考える。「自分にできること」を軸に物事を考えない。 ②仮説思考・・…

『やさしいコンピュータ科学』 Alan W. Biermann

コンピュータサイエンスの入門書として、米の大学などで広く読まれているらしい同書。やさしいとあるが、個人的にはかなり難しく感じる部分もあった。 かなり網羅的に書かれているので、他の本で学んだ知識を体系的に位置付けるという意味で本書に戻ってくる…

『経済学で出る数学』 指数・対数と金利

3.1 複利計算 ・複利計算のできる高校生は全体の22.6%しかいなかった。 ・複利計算の場合は預けなおしても利息が変わらない。 ・複利計算ではc万円を利子率rでt年間(t単位期間)預けると、c(1+r)^t万円になる。このとき、1+rを粗利子率、rを…

『政治の急所』 飯島勲

昨日、空いた時間にKindle版を購入し読了。 小泉内閣の重要人物として暗躍した秘書官である飯島氏の政治論。時局に対する彼の評論も面白く読めるが、個人的に興味深かったのが人間の機微を捉える氏の観察眼だ。 たとえば本書にはドイツのシュレーダー元首相…

『内向型のための雑談術』 渡瀬謙

1.子どものころの性格は大人になっても変わらない 2.自分に無理をすればするほど逆効果になる 3.内向型人間の雑談にはコツがある 第一章 内向型には「内向型ならではの雑談術がある」 4.雑談の本当の意味を知ることから始めよう ・雑談の目的①苦痛な状態…

『経済学で出る数学』 2次関数と独占・寡占市場

2.1 独占市場に見るトレードオフ ・前章の分析は「プライステイカーの仮定」に基づいていた。それは全ての市場参加者は価格を所与のものとして行動するというものだ。しかし独占や寡占など生産者が極端に少ない場合は、この仮定に当てはまらない場合がある。…