2016-01-01から1年間の記事一覧

『他人を支配したがる人たち』 ジョージ・サイモン

世の中には外見は穏やかだが、内心では周りを貶めて競争に勝利しようとする「ヒツジの皮をまとうオオカミ」が存在している。そんなマニュピレーターの性質と対処法を紹介している。 本書で主張されているような「マニュピレーター」ってたくさんいるよね。て…

マンキュー経済学 マクロ編 -6-

・生計費の測定 CPI(消費者物価指数)は消費者が購入する財・サービスの総合的な費用の尺度である。消費者物価指数の測定方法は以下の通り。 1.財の組み合わせ(バスケット)を固定する 2.各財の核燃における価格を見つける 3.各年の財のバスケッ…

『naked economics』 Charles Wheelan

初心者向け経済学解説書。数式は一切なしで、経済学の本質というかエッセンスをわかりやすく解説してくれる。 扱ってる内容は、市場や政府の役割、情報、金融や為替と多岐にわたってミクロとマクロを満遍なくという感じ。 特に、「女性は就職の時に苦労する…

マンキュー経済学 マクロ編 -5-

pp.125-154 ・国民所得の測定 一国の経済のすべての人々が稼いでいる総所得を表すものが国内総生産(GDP)である。 GDPは総所得と総支出の両方を測定する。なぜなら経済全体において所得と支出は等しくなるはずだからだ。これが成立するのは、Aさんが…

『「壁と卵」の現代中国論』 梶谷懐

現代の中国に食品や労働や不動産、為替に人権に民族と多方面から切り込んだ本。著者の梶谷さんは経済学者なので、特に前半はきちんとデータを使いながら話を進めてくれるのが良かった。 題名の「壁」は強固で圧倒的なシステムを指し、「卵」は脆弱で壊れやす…

『入門経済思想史 世俗の思想家たち』 ロバート・ハイルブローナー

経済学思想史の本。アダム・スミス、マルサス、リカード、マルクス、ヴェブレン、ケインズ、シュンペーターなどなど数多くの経済学者たちの思想を紹介している。理路整然として、鋼鉄のような装いの経済哲学だけでなく、彼らの波乱万丈の人生も含めて、ハイ…

マンキュー経済学 マクロ編 -4-

pp.90-116 需要と供給の相互作用 需要と供給の理論は、経済がどのように財の価格を決定するか、またはどのように財を分配するかについての理論である。 ここでは完全競争市場を想定する。完全競争市場は以下の二つの特徴を持っている。 1.販売されている財…

マンキュー経済学 マクロ編 ‐3‐

pp.68-87 絶対優位と比較優位について 「自由な取引によってすべてのアクターはより多くの利益を得ることができる」 AとBだけが住んでいる町で、彼らは牛肉とジャガイモの二財を生産している。 AとBの二財の生産状況は以下の表でしめされる。 AとBは互いに…